理化学研究所と先端技術共創機構(ATAC)は20日、「技術インキュベーションにおける連携に関する基本協定書」を締結した。理研の研究成果の事業化や新興企業の育成などを促進していく。
理研は昨年11月、研究者自身がスタートアップを考えることとステークホルダーが理研の研究成果にアプローチすることの双方を効果的に促進することが重要という考えからスタートアップ支援の新施策を打ち出した。
その一環として、理研の持つ最先端の科学技術とATACの先端技術の事業化・インキュベーションの知見を連携する。ATACが属するコンサルティング会社「経営共創基盤(IGPI)」の産業界とのネットワークや経営資源を活用し、理研の研究成果の社会実装やスタートアップの輩出を図る。
両者は「機関の総合力を相乗的に発揮することによって、現代社会が直面するさまざまな課題を解決し、新しい産業を創出していく」とコメントしている。