東京薬科大学(東京都八王子市)と城北埼玉中学・高校(埼玉県川越市)は、高大接続教育の観点から連携教育を図ることを目的とする高大連携協定を締結した。
城北埼玉中学・高校は、教育理念として「人間形成」と「大学進学指導」を二本柱としている。また、生徒の個性に合わせた丁寧な教育を行い、社会に貢献できる生徒の育成と生徒の将来を見据えた進路指導を実施している。
東京薬科大は、〝ヒューマニズムの精神に基づいて、視野の広い、心豊かな人材を育成し、薬学並びに生命科学の領域にて、人類の福祉と世界の平和に貢献〟するという教育理念を掲げ、薬学・生命科学分野でこれまで多くの優秀な人材を輩出してきた。
連携協定では、双方の教育理念が相通じることから、東京薬科大学の教員が城北埼玉中学・高校の教育プログラムを通じて積極的な教育支援に参加することで、薬学・生命科学分野の優秀な理系人材を社会に輩出するための協力体制の構築を目指す。
協定締結により、①高校へ講師派遣、②大学・高校双方で実施される高大接続教育に対する相互支援、③大学・高校双方で実施される課外授業を通じた相互交流を行う。さらに、④大学・高校双方で実施されるFD活動を通じた相互交流、⑥大学で実施される講義、実習や各種講座への高校生の参加、丸七大学からの教育実習生の受け入れ―などを実施する。
を推進していく計画となっています。
具体的な計画としては、「教育プログラムの共同開発」とともに、「研究・探求活動の推進」の2事業を計画。教育プログラムの共同開発では、薬学・生命科学分野での教育プログラムを共同で開発します。東京薬科大学の教員が城北埼玉中学・高校の教育現場に参画し、最新の知識や技術をもとにした教育を提供する。
研究・探求活動の推進では、東京薬科大の研究室や施設を開放。児童生徒は研究・探求活動の支援を行います。生徒は大学の研究に触れることで、科学的思考力を深め、高度な研究手法を修得することができる。
さらに、入学体験やキャリア支援も実施。東京薬科大の教員や研究者が城北埼玉中学・高校の生徒に対して、入学体験プログラムを提供する。また、進路指導でも専門知識とキャリアアドバイスを提供し、生徒の将来の進路選択を支援する。