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「生理用品をトイレ内で入手できる社会」の実現目指して 阪大が企業2社とオムニサイト協定

〝生理用品をトイレ内で入手できる社会〟の実現を目指して―。大阪大学人間科学研究科は、段ボールのメーカーであるタマパック㈱、商社である株式会社日本電商と、「大阪大学オムニサイト(OOS)」協定を、7月28日に結ぶ。

阪大では、同大の学生によるユネスコチェアMeW(ミュー)ミュープロジェクトが、「月経をめぐるウェルビーイング」の向上を目指して、研究・実践を展開してきた。生理用品をトイレ内で衛生的に提供でき、エコにも配慮した段ボール製・組み立て式のディスペンサー(MeWディスペンサー)を開発し(特許出願中)、学内の全キャンパスに展開、さらに他の教育機関や自治体への普及も図ってきた。しかし、「生理用品をトイレ内で入手できる社会」を実現し、「月経」に関わるジェンダー特有の社会課題を解決するには、さらなる製品開発や生産等も含めた乗り越えるべき壁が多く存在しているという。

OOSは、阪大人間科学研究科附属「未来共創センター」をベースとする〝場〟づくりを目指すもの。今回協定を結んだ組織が、共に〝場〟に関わり、それぞれの経験と知見を融合することで「共創知」を生み出し、社会課題を解決する。