総合地球環境学研究所の京都気候変動適応センターは未来志向で課題解決を目指す「フューチャー・デザイン(FD)」でワークショップを行っている。2053年の未来人の立場から明らかになった将来ビジョンの対策をまとめて、夏ごろに発表するという。
これまで2回のワークショップが実施されこれまでに農業関係者と行政担当者、研究者が参加した。参加者からは「AIの浸透で農業が誰でもできるようになる」「気象予測は精緻化するが完全にはならない」「農業セクターの社会的地位が向上する」などといった意見がでていたという。
地球研は「FDを使った農業分野における適応策検討の取り組みは実施過程だが、既に変⾰的包括的なアイデアも⾒られ、多様なステークホルダーが参画をしており、世界のニーズに応え得る⼿法として期待できる」とコメントしている。
今後は、将来に向けて取るべき具体策を検討するワークショップを2~3月中に開催する予定だという。