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NTTが京大教授と「京都哲学研究所」を設立 価値多層社会の実現目指し

日本電信電話株式会社(NTT)は、西洋的価値観と日本・東アジアの価値観が矛盾許容的に共存する価値多層社会、パラコンシステント・ワールドの実現を目指し、京都大学の出口康夫教授(文学研究科哲学専修/副研究科長、副プロボスト)とともに、「一般社団法人京都哲学研究所」を設立する。

京都哲学研究所では、哲学を中心とした人文学に関する研究活動を通して、現代社会の諸問題の解決につながるあらゆるヒト・モノ・コトが両立・共存する社会を実現するための新たな哲学思想の構築を目指し活動を開始する。設立趣旨などは次のとおり。

□設立趣旨

国内外の企業の中長期的活動指針となりうる、世界価値基準を提案し、価値多層社会における持続可能性な考え方となる新たな社会価値・秩序を形成する。

・日本・東アジアの思想と欧米思想の双方の価値を両立させる新しい価値形成・価値戦略の検討・展開を図り、国内外の産業界、ひいては社会全体を巻き込んだ運動論の形成を行う。

・現代社会の諸問題に取り組むため、哲学を中心とした人文学の研究を遂行し、日本・東アジアの価値観を、西洋思想と対話可能なオルタナティブ(同位思想)として哲学的に体系化する。

・上記思想の社会提案・実装に取り組み、西洋的価値観と非西洋的価値観が矛盾許容的に共存する価値多層社会の実現を目指すとともに、社会への積極的関与を志向するエンゲージング(積極関与)人文学の興隆を図る。

・世界有数の歴史と伝統を持つ都市・京都を中心に以上の活動を展開することで、国際的に訴求力をもった運動体を形成する。

□活動内容

●研究プロジェクト:世界価値戦略のための言説空間の構築

・国内外の研究者が参画する哲学研究プロジェクトを一定期間実施し、多言語の学術書・学術論文・一般入門書・メディアコンテンツ等からなる言説空間を創出することで、「京都会議」を中心とした世界価値戦略に対する座標軸を与える。

●セクター横断的な共同事業および社会発信による哲学の社会実装

・人文系研究者と産官学民人材、科学技術者、アーチスト・デザイナーとの対話・共同研究・共同事業を実施し、その内容をマルチメディアコンテンツ化し価値観の社会実装を図る。

●京都会議開催

・世界を代表する人材が一堂に会し、世界経済や環境問題などについて討議する「京都会議」を定期的に開催することで、新たな世界価値基準の戦略的展開を行う。