二松学舎大学は大学資料展示室にて、2月21日~4月13日に企画展「没後10年記念『作家・大西巨人』展」を開催する。
『神聖喜劇』で知られる作家大西巨人(1916年~2014年)が亡くなって10年が経とうとしている。巨人は、公正の実現を理想に掲げ、世俗とのたたかいを続けた希有な文学者として知られている。
今回の企画展では二松学舎大に寄託された膨大な資料のうち、自筆資料を中心に紹介し、故大西巨人の生涯と文学をたどる。場所は二松学者大学九段1号館地下3階の大学資料展示室(東京都千代田区)。同大では「例えば、端正な楷書で記された原稿の力強い筆蹟から、揺るがぬ主張の下、一言一句もおろそかにせず、風化に耐える表現を模索した精神を感じてもらえれば幸い」と企画展の意義を強調している。
また、大西巨人をテーマに掲げた対談形式の講演「大西赤人氏に聞く―作家大西巨人の日常」をオンデマンドで配信する予定となっている。登壇者は作家の大西赤人氏と山口直孝教授だ。配信期間は来月21日正午~4月12日午後4時まで。