東北大学ではこのたび、持続可能な社会の実現に向けて、〝社会とともにある大学〟として従来型の枠組を超えた「Transdisciplinary」により最先端の知を迅速にアクションに繋げる知識行動オープン・プラットフォーム『SOKAP(ソカップ)』(=Sustainability Open Knowledge-Action Platform)の形成に向け、未来を豊かにするためのイニシアチブを開始した。
持続可能な社会を実現するためには、エネルギー、感染症、食糧生産と消費、気候変動、生物多様性喪失などさまざまな社会課題の解決が必要です。これらの課題解決では、人文・社会科学と自然科学との融合による「総合知」の活用だけでなく、地域社会や民間企業、海外研究機関など多様なステークホルダーとの共創による新たな価値創造が求められている。
一方、近年、研究から社会実装への展開のスピードが加速し、プロジェクト計画段階から社会実装を見据えマルチアクターで協働する必要性が高まるなど世界の価値創造の様式が大きく変わりつつある。
オープン・プラットフォームは、このような潮流を先導し持続可能な社会の実現や人類の幸福に貢献するため、多様なステークホルダーとの共創により「総合知」による最先端研究の推進はもとより、社会を変えていく人材の育成、社会との双方向コミュニケーションによる信頼性の高い協働を実現する取組み。
新たに創設した研究プログラム『SOKAP-Connect(ソカップ-コネクト)』で四つのプロジェクトを推進する。これらのプロジェクトでは、同大の異なる分野の研究者、また協力者として海外研究者、若手研究者や学生、民間企業所属の研究者など多様なステークホルダーに属する人々でグループを構成し、研究活動や情報発信の協働により研究成果を迅速にアクションへ繋げ、新たな価値を創造する。