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食物たんぱく質誘発胃腸炎 横市大研究チームが要因解析 原因食品は鶏卵、牛乳が多い

横浜市立大学の研究チームは12日、食物たんぱく誘発胃腸炎(FPIES)の原因食品を解析した。鶏卵や牛乳などが原因食品として多くあげられている。

FPIESは消化管アレルギーのうち、主に嘔吐症状を認めるもの。研究では「保護者の自己申告で消化管アレルギーの症状を認めていた」また「医師に消化管アレルギーと診断された」人の中で、FPIESと考えられる患者の原因食品の違いを明らかにすることを目的として実施された。

調査ではエコチル調査参加者10万人のうち、約9万人のデータを対象として実施。⽣後1歳半時の質問票から消化管アレルギーの症状と医師の診断の有無、原因食品の情報を得た。

その結果、保護者が申告した有症者は602人、医師が消化管アレルギーと診断した有症者は52人であった。原因食品は保護者申告では鶏卵が51%で最多。次に牛乳が(15%)大豆(9%)が続いた。一方、医師の診断では牛乳が最も多くて約4割、鶏卵が約3割でその次に母乳が約1割であった。

研究グループは「同質問票を用いてFPIESの評価を行うことの妥当性の検討が必要」と指摘。「日本におけるFPIESの疫学を評価していくためには、食物経口負荷試験の結果をもとにするなど、より明確な診断基準に依った疫学調査が必要と考えられる」としている。