東北大学はプロジェクトで開発する心磁計を、医療機器としていち早く社会実装するため、東北大学発ベンチャー企業「UniMedical㈱」を設立した。室温動作、磁気シールドレス、低コストの特長を有する心磁計を実現することを目指す。
飛躍的な高感度化が進む生体磁場計測機器「量子スピンセンサ」を利用した脳磁計や心磁計を社会実装する目的で、内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)において、「量子スピンセンサの開発とユースケースの開拓・実証」プロジェクトが今年からスタートした。
プロジェクトでは、新規材料開発等によって量子スピンセンサの性能をさらに50倍改善し、画期的な心磁計などを実現する目標がある。UniMedicalは、心磁計を医療機器として社会実装するための企業となる。
同大は「新規ベンチャーの立ち上げによって、脳磁場、心磁場などの生体磁場を高感度かつ簡便に測定可能な量子スピンセンサの社会実装が飛躍的に加速する」としている。