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OA論文出版を促進 阪大が国際学術出版社「ワイリー」と電子ジャーナル転換契約

大阪大学は国際的学術出版社である「ワイリー(Wiley)」とインターネットに掲載する「オープンアクセス(OA)」の論文出版を促進する電子ジャーナル転換契約を締結した。1月から導入する。

これまでは、出版社に対して購読料を支払った大学などが、研究論文を閲覧できる方式が主流であった。だが、今回の契約締結により、論文をOAで出版することで世界中の誰もが無料で閲覧でき、著者の設定した条件のもと再利用もできるようになる。契約により研究者の費用負担を減らし、OAの障壁を小さくする。

阪大では、2020年1月からのケンブリッジユニバーシティプレス、2023年1月からのシュプリンガーネイチャー、ロックフェラーユニバーシティプレス、英国化学会に続いて、今回5社目の転換契約の導入となる。これにより、年間で合計300本以上の論文の即時オープンアクセスが可能となり、これまでよりもさらに阪大の研究成果を国内外に広く還元し、大学の知的資源を広く社会に発信できるようになる。

この契約は、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)とワイリーが2022年に合意した提案に基づくもの。