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順天堂大、スポ庁委託事業に2年連続採択受ける 『先端的スポーツ医・科学研究推進事業』

順天堂大学は、スポーツ庁委託事業『先端的スポーツ医・科学研究推進事業』に申請し、令和4年度に引き続き採択された。2年目となる今年度から研究が本格的に開始するとともに、今後は国際競技力の向上につながる若手研究者の育成プログラムを始める。期間は令和8年度まで5年間。アスリートの脳機能・構造解析, 腸内細菌叢による持久力向上(㈱メタジェンとの連携)、長距離走者の障害予防(㈱アシックスとの共同研究)、AI体操採点システムによるトレーニング開発などに取り組む。

スポーツ庁が昨年度に公募した先端的スポーツ医科学研究推進事業では『、スポーツにおける「医学分野」「情報分野」「工学分野」等に関する先端的な研究と、次世代の中核を担う若手研究者の育成を継続的に行う機関を「先端的スポーツ医科学研究拠点」として指定。日本スポーツ振興センターが設置するハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)と連携・共同研究をし、スポーツ医・科学研究を推進する』ことを趣旨としている。

採択を受けた順天堂大学ハイパフォーマンス・トランスレーショナル・リサーチ拠点では、同事業でスポーツ・医学・データサイエンスの融合を通して、国際競技力向上のための研究や若手研究者の育成を推進する。

□順天堂大ハイパフォーマンス・トランスレーショナル・リサーチ拠点

順天堂大は、スポーツ科学や医学を専門とする多数の研究者と「研究フィールド」を有しているが、加えて第一線で活躍するアスリートやコーチングスタッフを擁する多様な「競技フィールド」を合わせ持つことが大きな特長といえる。さらには、フィールド間を研究者・競技関係者が頻繫に往来することができ、競技パフォーマンスの向上に資する研究を推進しやすい土壌を有している。

大学院スポーツ健康科学研究科を中心に、大学院医学研究科や健康データサイエンス学部等の研究者、競技者や競技スタッフを包含する全学的な組織として『ハイパフォーマンス・トランスレーショナル・リサーチ拠点』を設置することで、オリンピック・パラリンピック等の国際競技大会で活躍できるアスリート・パラアスリートの競技パフォーマンスの飛躍的な向上を目指した研究や、将来のハイパフォーマンス科学研究を担う次世代の若手研究者の育成を推進している。