北海道大学サステイナビリティ推進機構と札幌テレビ放送(STV)は、「北海道大学×STV SDGsデー2023」をこのほど開催した。
午前のオープニングイベントでは、北大総合博物館の小林快次教授が「最新恐竜研究2023」と題して講演。小林教授は、約1500人の応募の中から抽選で選ばれた子供と保護者など約300人が聴講するなか、2023年にアラスカ、モンゴル、ウズベキスタンで実施した発掘調査について報告した。
さらに発掘調査中に感じた地球の気候変動として、アラスカで氷河が年々小さくなっていることや、モンゴルで湖が消滅していることなどから、「人間が絶滅した恐竜のようにならないよう、地球の環境に対して一人ひとりができることを考えよう」と伝えた。
午後には総合博物館で、①恐竜、②遺跡、③岩石・鉱物、④植物‐をテーマとした四つのワークショップが行われ、約120人が参加した。参加者は普段手にすることができない本物の化石や貴重なレプリカに触れたり、札幌キャンパス内の樹木を観察したりしながら、担当教員から専門的な講義を受けた。
また、1日を通して、総合博物館の10種類の収蔵品が描かれたカードを、謎解きをしながら探す探検カードラリーを実施し、約500人が参加。さらに、総合博物館内のカフェ「ポラス」では、恐竜にちなんだ限定メニューが提供され、気候変動や持続可能性について、楽しく学び・体験するイベントとなった。
日時:11月3日(金・祝)午前9時30分~午後5時
◎オープニングイベント(会場:北海道大学学術交流会館講堂)
「最新恐竜研究2023」小林快次教授
◎ワークショップ(会場:北海道大学総合博物館および構内)
「恐竜の骨を観察しよう!」(小林快次教授)
「遺跡の骨を分析しよう」(江田真毅教授)
「観察して感じる岩石・鉱物の役割)」(北野一平助教)
「ガチ観楓会」(首藤光太郎助教)
◎探検カードラリー(会場:総合博物館1~3階)
制作したカード:「ヤナギタウコギ」、「オニコンブ」、「ヨトウガ」、「光竜鉱山の金鉱石」、「針入れ(アホウドリ類・上腕骨製)」、「CAMUI型ハイブリッドロケット」、「ニッポノサウルス」、「デスモスチルス」、「マチカネワニ」、「タルボサウルス」
※カード制作にあたっては、総合博物館の小林快次教授、大原昌宏教授、江田真毅教授、北野一平助教、首藤光太郎助教及び北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの四ツ倉典滋教授が監修した