名古屋工業大学の平田晃正教授が国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の議長に就任することが決定した。任期は2024年7月13日から28年に開催される国際放射線防護学会(IRPA)の総会終了日までの4年間。アジアからの議長就任は初めてとなる。
ICNIRPは、議長・副議長を含め、医学、生物、物理、工学等の分野の専門家14人の委員からなる主委員会と各プロジェクトに参画する科学専門家グループで構成されている。議長選挙が先月にスイスで行われ、平田教授が選ばれた。
平田教授は「対象となる物理因子間の生体影響しきい値、基準値により一貫性のある根拠を導出すること、さらにはガイドライン策定にいたるプロセスの透明性を高めることにより、非電離放射線の安心安全な利用に貢献していきたい」と抱負を述べている。