私立高等専門学校である神山まるごと高専、近畿大学工業高等専門学校、国際高等専門学
校、サレジオ工業高等専門学校は、7月9日㈰に金沢工業大学虎ノ門キャンパス(東京都港区)で、4校合同の「第2回私立高専合同進学説明会」を開催する。2回目となる今回は、全国高等専門学校連合会と港区教育委員会が後援。中学生や保護者、学校教員に広く、私立高等専門学校の存在や特徴を紹介することを目的としている。
高等専門学校は、「実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関」で、わが国ものづくりを支えてきた日本独自の教育システム。全国には国公私立合わせて58校あり、約6万人の学生が学んでいる。2022年には設置60周年となり、高等専門人材が求められる現代で、5年制の教育システムや実験・実習を重視した専門教育が、注目を集めている。
また、約20年ぶりの新設校として、今年4月に神山まるごと高専が開校したが、2027年の開校を目指す滋賀県内の高専設置計画も進められるなど、高専の新設に向けた動きが続いている。
しかし、近年、ものづくり人材のニーズの高まりや、ロボットコンテストの開催の盛り上がりなどによって認知度が拡大しているものの、いまだに中学生の一般的な進路選択の一つになっているとは言い難いのが現状。
昨年の第1回進学説明会では100名以上が参加し、1箇所で4校の特色がわかると好評を博したことから、今回、第2回の説明会を開催することとなった。説明会では、各校からの学校紹介を行うとともに、各校ブースでの個別相談を通して、高専に関心がある中学生、保護者、教育関係者の疑問を解消することを目指す。