三菱化工機㈱と名古屋大学は世界初の技術である電界ろ過法を用いた電界フィルター「エレフィル」を発表した。これまで困難であった精密分離や分離時間の短縮、メンテナンス性の向上などが期待されている。
電界ろか法は、積層構造の電極ろ板に形成された電界バリアの電気的反発作用を利用した非接触ろ過法だ。ろ過質に虚給されたスラリー駅を、電界ろ過法によって精密にろ液と濃縮駅に分離することができる。エレフィルはナノレベルの細かい粒子のろ過ができるという。
両者はエレフィルに期待される効果として「微細粒子のろ過」「ろ材閉塞を抑制」「高いろ過精度」など5点をあげた。また、ナノファイバーろ材の組み合わせにより、さらに高精度で安定的なろ過が実現すると発表している。
両者は今後について「社会実装に向けて多くの用途開発を実施していく」と力を込めた。