北海道大学大学院農学研究院、農学院、農学部、国際食資源学院と黒松内町は27日に連携協定を締結した。生物多様性の保全など7項目で連携し、研究成果を黒松内町の発展に生かしていく。
北大と同町は「生物多様性保全と持続的利用」「再生型農業の研究及び発展」「教育・人材育成の相互支援」など7項目で連携する。以前から両者は研究で深い関わりがあったが、協定を締結することで、より緊密な関係を確保する。
北海道後志総合振興局管内の南端に位置する黒松内町は、ブナの北限のまちとして知られている。また、豊かな自然を生かした農業・畜産業の盛んな地域。以前から北大農学研究院の多くの研究者が湿地や河川、森林の調査研究や、無肥料・無農薬放牧法の研究など、黒松内町の協力のもと、さまざまな研究開発、教育活動に取り組んできた。
また、近年では、国際食資源学院のフィールド実習や海外からの短期留学生向けプログラムであるPARE実習など、町内の自然や農業生態系を生かした教育プログラムの実施先ともなっており、北海道の持続性を間近に学ぶことのできる場所として高い価値のある町となっている。
北大は「産学官の連携による教育研究をより一層推進するとともに、研究成果を黒松内町に還元し更なる発展につなげるため連携協定を締結するにいたった」とコメントしている。