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医療現場でのスマホアプリの有用性を証明 医歯大と企業が実証実験

東京医科歯科大学病院とモノグサ㈱は、補助人工心臓(VAD)を装着した患者の学習ツールとして、スマートフォンアプリ「Monoxer」を活用した実証試験を実施し、有用性を確認したとしている。

■補助人工心臓の正しい装着方法をアプリで学習

MonoxerはAI機能を有するスマホ学習アプリ。学習者がアプリを使って学ぶ中で、AI機能により習熟度に応じて問題の出題頻度や難易度を調整する。VADは患者の生命に関わる医療機器で、正しい知識を持って取り扱う必要がある。そのため、VADの正しい操作方法を学ぶために、患者は入院中に長い時間を費やしている。

そうしたコストを軽減するために東京医科歯科大学病院では、VADに関する退院前指導の記憶定着のためMonoxerを用いた訓練を開始して効果を検証。アプリを使わないC群と使ったM群に分けて学習後テストを行った。すると、合格率はC群11.1%、M群87.5%という結果であった。

藤田知之医師は「Monoxerは設定された期日までに記憶が定着するように学習を進める。そのため、Monoxerを使用して学習した結果、同じ学習期間を設けても有意に筆記試験の得点が高く、合格率も良い結果となったと考えられる」と話している。

植込型補補助人工心臓