山形大学は、高齢者を中心とする出前講座「すこやま教室」を15日の午後2時~3時まで開催する。テーマは『聞いてみたいな みんなが気になるおしっこの話』。高齢者の大きな関心ごとである〝頻尿〟と〝尿漏れ〟に関する講演が行われる。
山形大は自治体の協力のもと、出前講座「すこやか教室」を開催している。講座の一環として、今回は頻尿と尿漏れについて講演を行う。この講座は同大医学部が地域住民の長きにわたる「山形県コホート研究」への協力に感謝し、地域住民の健康増進を図ることを目的とするもの。
講師は医学部の八木真由助教は務める。開催場所は西山形コミュニティセンター(山形市大字)で開催、対象は60歳以上の高齢者を想定。定員は30人程度としている。
これからの医療は、個人の体質や食事生活習慣を考慮して、病気の予防や治療を行うことが求められる。山形大医学部は、2万人を超える健診受診者から健診検査結果、食事生活習慣、
遺伝子情報を収集した地域ゲノムコホート「山形県コホート研究」と附属病院受診者から血液・組織検体、遺伝子情報を収集した病院がんゲノムコホート「山形バイオバンク」のデータを統合して、体質や食生活習慣と病気の関連、病気をより早期に診断するマーカーなどを研究している。
この研究の成果は、山形県民の体質や食事生活習慣に合わせた個別化医療、早期に診断治療する先制医療、新たな治療薬の創出に役立つことが期待されている。