国立民族学博物館(大阪府吹田市千里万博公園)では、コレクション展示「ハンターのみた地球」を、7月6日から8月8日まで開催する。人類が先史時代に世界の隅々まで拡散できたのは、狩猟に負うところが大きいといえる。太古より人々は各地で狩猟を行い、獲物を分かちあいながら協力して生き抜いてきた。人類の歴史と狩猟は切り離せない関係にある。
この展示では、民博の池谷和信教授が世界を巡りアフリカのサバンナ、熱帯や温帯の森林、そして極北の海に住む現地のハンターたちに自ら弟子入りすることで得られたさまざまな狩猟の技術や知識、各地の狩猟場面を撮影した写真や映像を展示する。
約40年にわたる自身の狩猟研究の集大成を紹介することで、世界の狩猟からみた地球と人とのかかわり方を考える。