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ITベンチャーが名大に書籍寄付 中央図書館で11月1日~14日まで展示

名古屋のITベンチャーである㈱ネオレックスは、名古屋大学附属図書館のIT推薦図書の充実を目的とし、同大学に図書37冊分(電子書籍11冊を含む)の寄付を行った。図書1冊ずつに同社の従業員の思いやどんな人に薦めたいかなどコメントが書き込まれている。

今回整備した図書は11月1日~14日まで図書館2階の新着図書館コーナー前で推薦図書リストと共に展示されている。その後も、蔵書として貸出などに利用され、学生のIT分野への理解を深めるために役立てられる予定。

■123万冊の蔵書や創作活動向けスペースなど

名大は、2017 年に名古屋大特定基金附属図書館支援事業を開設し、図書館資料や施設の整備・充実、地域資料の保存活用事業などに取り組んでいる。

中央図書館は約 123 万冊の蔵書や充実した学習スペース、3Ⅾプリンタの利用や動画撮影・編集ができる創作活動向けスペースなどを備えた、名大の全9学部13研究科の学生に利用されている。令和4年度の年間入館者数は延べ約49万人と、名大学生の教育・学習・研究活動を大きく支えている。

ネオレックスは名古屋の IT ベンチャー。自社開発にこだわり、大規模クラウド市場で国内トッ プシェアの勤怠管理システムや全国 7000 社以上で利用されている iPad 向け勤怠管理アプリを提供している。

名大理学南館1階「NEOREX PLACE」のネーミングライツを取得し、同館で博士課 程向けのプログラミング講座なども実施されている。また、2019年以降、当時の理学研究科長の〝小さな貢献であっても大学にとっては有益〟との発信をきっかけに、可能な範囲で貢献したいと―いう考えのもと、理学図書室に毎年IT関連図書を寄贈している。