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未来のヘルスケアに向けたヒントがあふれる 東北大がCOIプログラム成果書籍『日常人間ドックⓇ』を出版

□ポイント■

◎東北大学COI(センター・オブ・イノベーション)加速課題推進研究グループの成果を書籍『日常人間ドック2040年からのヘルスケアメッセージ』として出版

◎大切な人と自分のために病気にならない暮らし方をテクノロジーが助けてくれる社会と、健康の生産を分散し、未来をサスティナブルにするヒントをご紹介する書籍

生きがいを持って毎日を過ごしながら、自分自身や自分の大切な家族・知人の健康を守りたい。そのために、今私たちがとるべきアクションは何なのか―。東北大学COI加速課題推進研究グループは、こうした〝バックキャスティング〟という考え方で、工学や医学など広い分野の研究者がさまざまな企業と取り組みを行っている。COI加速課題研究推進グループの取り組みは、2021年10月に「2021年度グッドデザイン賞」を、さらに今年1月には『第5回オープンイノベーション大賞「選考委員会特別賞」』を受賞している。

今回、東北大COI加速課題推進研究グループは稲穂健市特任教授(首席URA)・内閣府上席科学技術政策フェローを編集長とし、COIプログラムとCOI加速課題のこれまでの成果を一冊の書籍として出版した。

この書籍のキーフレーズは「さりげないセンシングによる日常人間ドック」。日常生活の中で、ウェアラブルデバイスなどのセンシング機器を使って手軽にデータを蓄積し、健康状態を把握しながら、適切なアドバイスや対処法を知らせて病気を未然に防ぐ。そんな仕組み作りへの挑戦を記録した。

排出された尿から塩分摂取と野菜摂取のバランスがわかる「ナトカリ計」とは?。鏡の前に立つだけで現在の体調がわかる「魔法の鏡」とは?―。叶えたい未来のヘルスケアに向けたヒントがあふれる一冊となっている。