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花粉症患者のうち半数がドライアイ 順天堂大がアレルサーチによるアンケート調査

順天堂大学の猪俣武範准教授らの研究グループは、花粉症研究用スマートフォンアプリケーション「アレルサーチ」を用いて収集した花粉症関連ビッグデータを解析した。ドライアイと花粉症の併発による症状と、それらが併発するリスク因子を解明したと30日に発表している。

研究ではアプリを2018年2月1日~20年5月1日までにダウンロードして同意を得た1万1284人を対象とした。

9041人の花粉症患者のうち、4429人にドライアイの症状が認められた。花粉症患者がドライアイを併発するリスク因子として、血液疾患やアトピー性皮膚炎、喫煙習慣などがあげられた。また、ドライアイの重症化は花粉症の重篤化とも相関がみられた。

研究グループは「研究ではドライアイと花粉症の複合的な症状を元にした層別化手法の開発や花粉症にドライアイを合併する特徴的な因子を特定した。これにより、ドライアイと花粉症の併存による多様な症状に対する適切な加療が可能になるとよい」とコメントしている。