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「木の空間は身体に良い」の科学的証明へ 東大×三井不動産×三井ホームが実証研究開始

木の空間は〝身体に良い〟ことを科学的に調べたい―。東京大学と三井不動産㈱、三井ホーム㈱は25日、産学協創「三井不動産東大ラボ」の共同研究として、木の空間が身体にどのような影響を与えるかを科学的に証明する実証研究を開始したと発表した。木材建造物の注目が高まる中で、意義を証明する狙いがある。

分析では「木造空間のにおいと光観光調整効果が睡眠に及ぼす影響」と「木材のにおいが認知症予防に与える効果」を検証する。木材を採り入れた空間と健康の関係性を解き明かしていきたい考えだ。

東大の恒次裕子教授は「木の空間が人の心身に及ぼす影響について、まだまだ研究を通じて明らかにしなければいけないことがたくさんある」とし、「使用する材の量や木目の影響、樹種による効果の違いや長い時間をその空間で過ごした時の影響など検証を重ねることが必要」とコメントしている。