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泳ぐ錦鯉の寸法を自動計測 岡山大ベンチャーが方法開発に成功

岡山大学の見浪護特命教授が起業したベンチャー「㈱ビジュアルサーボ」は、ステレオビジョンを用いた空間計測について研究を行い、任意対象物の3次元位置姿勢を測るコンピュータビジョンの構築に成功した。泳ぐ魚の3次元位置姿勢の形成が可能となり、カメラと魚の距離や寸法を計算できるようになっている。

〝泳ぐ宝石〟とも呼ばれている錦鯉。今や我が国重要な輸出産業の一つに数えられているが、近年、強い感染力を持つコイヘルペスウイルスが国内で広まっている。テーブル上で手作業で計測することが、ウイルス感染リスクとされていたことから、泳いでいる状態で計測できるこの手法への期待が高まっている。

通常、画像を用いた全長計測では処理プログラムが複雑になる。複眼カメラで同じ魚を撮像した左右カメラ画像は、異なる位置・角度から撮像した画像という特徴を生かしてその問題を解決した。

見浪特命教授は、一般社団法人全日本錦鯉振興会の協力を得て、電磁波で物体を計測する「リモート計測法」で錦鯉を測定。動画からカメラ写真を撮影し、その写真から20回全長を計測した後、平均値と標準偏差を算出した。その結果、計12匹のリモート計測平均値(167.7ミリメートル)と全長の誤差は、わずか4.7ミリメートルだった。

見浪特命教授は「位置姿勢計測ができるということは、物体の寸法計測が可能ということ。この手法は可視光のみを用いるため、水中や屋外でももちろん屋内でも使用可能」としている。