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手術支援ロボット「hinotori」国境またいだ実証実験 藤田医大が実施

藤田医科大学はシンガポール国立大学などと手術支援ロボット「hinotoriサージカルロボットシステム」を用いた完全遠隔手術の実証実験を行った。hinotoriサージカルロボットシステムは、メディカロイド㈱が開発した日本初の国産手術支援ロボット。医師は患者の体から離れた操作台で、腹腔鏡の立体画像を確認しながら手術器具やアームを操作して手術を行うというもの。

研究グループは「5000キロメートル以上離れた実証実験は世界を見てもあまり例がない」とコメントしている。

□手術支援ロボット「hinotori ™サージカルロボットシステム」

メディカロイド社が開発した日本初の国産手術支援ロボット。医師は患者の体から離れたサージョンコックピットで腹腔鏡の立体画像を確認しながら手術器具や腹腔鏡を取り付けたアームを操作して手術する。

メディカロイド社は産業用ロボットのリーディングカンパニーである川崎重工業と医療分野に幅広いネットワークを持つシスメックス社が共同出資して、2013年に設立された。

□今年4月には豊明─東京間約300㎞の完全遠隔手術、遠隔手術支援実証実験に成功

ロボット支援手術において国内トップクラスの実績を誇る藤田医大は2021年1月、hinotori™に関する手術手技研修や研究開発を行う施設「メディカロイド インテリジェンス ラボラトリー名古屋(略称MIL-Nagoya)を学内に開設。メディカロイド社、シスメックス社と産学連携で遠隔手術支援の社会実装に向けた研究開発を進めてきた。

同年5月には同施設と藤田医大岡崎医療センター(愛知県岡崎市)の約30㎞を10Gbpsの専用光回線でつなぎ、生体(ブタ)を用いた遠隔手術の前臨床試験を実施。さらに今年4月には東京との約300㎞間の実証実験にも成功している。

【藤田医大での遠隔手術実証実験】

〇2021年5月:藤田医科大─岡崎医療センター 約30㎞

〇2023年4月:藤田医大─シスメックス 東京遠隔ロボット実験施設 約300㎞

〇2023年10月:藤田医大─シンガポール国立大学 約5000㎞