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スマホ・ネット依存などの改善へ 医歯大、KDDIなどが協力し「サイバー精神医学講座」開設

KDDI㈱、㈱KDDI総合研究所、東京医科歯科大学は1日、スマホ・ネット依存やゲーム行動症の改善に向けた研究開発を進める「サイバー精神医学講座」を開設した。スマホ・ネット依存、ゲーム行動症に関する実態解明、診断や治療を支援するシステムの検証を行い、将来の実用化を目指す。

KDDIらが実施したこれまでの調査では、コロナ禍でゲーム行動症やネット依存の傾向を示す割合が従来の1.5倍以上に増加。これまでも社会課題として認識されていたが、さらに深刻な状況になっている。

こうした背景から3者は共同研究を2020年に開始した。現在、スマホ・ネット依存やゲーム行動鞘の解明を進め、治療用のアプリの開発を進めている。東京医歯大の中に講座を立ち上げ、スマホ・ネット依存、ゲーム行動症の診断や治療に貢献する医療機器の実現につなげたい考え。

東京医歯大の高橋英彦主任教授は「これまでの成果をさらに発展させ、より汎用性の高い診断法や治療法開発を目指したいと思う」と述べた。