順天堂大学は、経済産業省が公募した「第5回地域オープンイノベーション拠点選抜制度(J‐Innovation HUB:Jイノベ)」に採択された。今後、経産省の支援を受けながら、順天堂大6附属病院に集積された健康・医療ビッグデータを用いたデジタルヘルスの研究開発及び産業創出に向けて、地域と連携した次世代オープンイノベーション拠点を構築する。
「Jイノベ」は、大学等を中心とした地域イノベ拠点の中で、企業ネットワークのハブとして活躍している産学連携拠点を評価・選抜することにより、信用力を高めるとともに支援を集中させ、トップ層の引き上げを促すことを目的とするもの。
コンセプトは、「大学等の研究開発拠点は、地域におけるイノベーションの源泉であり、新たなイノベーションの種を提供し、支援し、導き、また時には企業同士をたがいに結びつけることなどを通じて、試行錯誤する企業の〝ハブ〟として活躍する拠点が数多く存在する中、少数精鋭を選抜し、拠点によってさまざまに異なる「更なる展開への壁」に、経済産業省が共に挑むことにより、これら拠点のさらなる躍進を後押しし、地域におけるイノベーションの創出を加速させるもの」とされている。
今回、AIインキュベーションファームは「拠点としてのテーマが明確であり、地域との連携についても進んでいる」と評価・採択された。
■AIインキュベーションファーム(aif):順天堂大の学是である〝仁〟に基づく「ヒトに優しいAI医療の実現」を根本哲学とし、仮想空間と現実空間を高度に融合させたヒト中心の医療を患者・市民に届けることを目的に、2021年12月に設立された研究センター。aifは、破壊的イノベーションを創出する産官学民の連携による先端技術の創生や、産業創出の好循環を生み出すエコステムを構築。世界のデジタルヘルスを牽引していくことをビジョンとして掲げている