愛知県豊明市の藤田医科大学を運営する藤田学園は２１日、かねてより準備を進めてきた次世代医療・研究の拠点である「藤田医科大学東京 先端医療研究センター」が来月２日に開所すると発表した。

羽田空港に隣接する複合施設「ＨＡＮＥＤＡ　ＩＮＮＯＶＡＴＩＯＮ　ＣＩＴＹ」のＺＯＮＥ Aの地下1階から4階にオープンする。

センターでは研究で得た知見を反映して最先端の医療を提供する「羽田クリニック」を併設。「先端医療」「精密検診」「活動長寿」の３つを柱に、大学病院の確かなエビデンスに基づいた健診システムの提供をはじめ、再生医療、がんゲノム医療、先端リハビリテーションなどを自由診療で展開していく。

また、４階では国内の医療機器や創薬メーカーとの共同研究施設や細胞培養施設を設置。メディカロイド社との共同運用による遠隔手術支援の実証実験施設では、手術支援ロボット「ｈｉｎｏｔｏｒｉ」を使った国内海外との完全遠隔手術と遠隔手術支援の実証実験に取り組む。

また、大田区のものづくり関連企業や、さまざまなライフサイエンス分野の研究に取り組み川崎市殿町キングスカイフロント地区の大学・研究機関・企業と連携し、次世代の医療につながる治療法・創薬・医療機器・サービスなどの研究を進めていく予定だ。