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神田外語Gが自治体と初協定 福島県と連携協力

神田外語グループ(東京都千代田区)は、今月8日に自治体として初の包括連携協定を福島県と締結した。①知的資源、人材・諸施設の活用、②県内初等中等、高等教育機関を含む産学官連携、③人材育成―など多岐にわたる分野で連携協力する。

福島県知事の内堀雅雄知事は「今回締結する協定において、天栄村にあるブリティッシュヒルズを拠点にして、全国の学生の皆様がフィールドワークなどを通じて福島を学ぶ取り組みを実施していく」とコメント。神田外語グループの佐野元泰理事長は「県の英語の先生方と連携をとりながら、教育的レベルアップにご協力できると自負している」と、協定の意義を強調した。

神田外語グループは今後の取り組みとして「来月21・22日には神田外国語大学で共催される学園祭『浜風祭』に福島県のブースが出展予定。県産品の販売やパネル展示、復興状況による福島県庁職員によるプレゼンテーションを行い、福島県の今を来場者に発信する機会を創出する」としている。

神田外語グループは「言葉は世界をつなぐ平和の礎」を建学の理念に、二つの教育機関(神田外語大学、神田外語学院)と四つの関連事業を運営しており、その一つとして福島県の天栄村に中世英国の街並みを再現した宿泊施設兼国際研修センターのブリティッシュヒルズを擁している。

平和を実現するためには国内の現状を知ることが不可欠であると考え、ブリティッシュヒルズを震災復興学習の拠点として、福島の記憶と今を次世代に伝えてきた。 協定締結を機に、今後も福島イノベーション・コースト構想等を見据え、震災復興をはじめとして更なる地域活性化や国際化推進などの一躍を担うことを目指している。