武庫川女子大学のホームページより
武庫川女子大学(兵庫県)を運営する武庫川学院は2027年度から、共学化すると発表した。大学名は「武庫川大学」に変更する。附属の中学と高校は女子高を継続する予定だ。来月28日の理事会で正式に承認される見込み。
武庫川女子大は1949年に開学。今年4月には環境共生学部を開設し、13学部21学科となっている。同大の開学当時、女性の大学進学率は2%であったが、現在では50%を超える。同大は「本学の初期の目的は達せられた」と評価する。
一方で、日本のジェンダーギャップが課題であると指摘。同大が行ってきたジェンダーや多様性の教育は男性にも必要だと訴えている。
髙橋享子学長らは「女子大学である本学を選んで入学させた父母などの皆様には、在学途中で共学化の方針を決定することになりましたこと、お詫び申し上げます」とコメント。同大の教育を全ての人に開く「皆学」(かいがく)化が発展につながる決断であることをご理解いただきたいと説明している。