文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL

文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL
茨城大「人文・社会科学系ネット型大学院構築事業」に採択

茨城大学が文部科学省の「令和5年度人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業」に採択された。このプログラムは、茨城大を代表大学、宇都宮大・常磐大を連携大学として展開する「多様性と脆弱性の尊重から始まるインクルーシブ社会の構築により、≪機会創出≫と≪課題解決≫を実現するダイバーシティ・マネジメント地域共創リーダー学位プログラムの構築」というもの。

茨城大大学院人文社会科学研究科は、小規模で閉鎖的な研究指導体制になりがちであるため、社会との接点を広げることによって大学院生、修了生の価値を広く示していくことが喫緊の課題となっていた。

そこで、同様の課題を抱える宇都宮大、常磐大の人文・社会科学系大学院と協力し、ダイバーシティ・マネジメントの係る視野とスキルをもったリーダーを育成する新たなプログラムを構築することとなった。

具体的には、茨城大大学院人文社会科学研究科のサブメジャー(副専攻)として、「ダイバーシティ・マネジメント地域共創リーダー教育プログラム」という教育プログラムを新設する。このプログラムでは、「ダイバーシティ地域経営概論」「ダイバーシティ地域経営最前線」などの科目を用意。プログラムに関連する各科目で3大学の研究科間で単位互換や研究(指導)委託を可能とする。

茨城大の原口弥生研究科長は「気候変動への対応、企業等に求められる人権・倫理への高い意識といった社会背景を考えても、多様性と脆弱性の尊重から始まるインクルーシブ社会の構築に具体的に貢献できるような高度人材の育成は不可欠。さまざまな方たちとの相互理解・協働により、ダイバーシティによって機会創出、課題解決がもたらされるような社会の実現を図っていく」と意気込んでいる。