大学と短期大学などを運営する「柳城学院」(名古屋市)は19日、2026年度以降の名古屋柳城女子大学の学生募集を停止すると発表した。在籍するすべての学生が卒業するまでは教育や進路の支援を続けていくという。短大の運営は続ける方針。
名古屋柳城女子大は2020年に設置され、こども学部こども学科を置いている。「人びとと共に生き、人びとに仕える」という精神のある若者の育成を目指している。これまで、幼稚園教諭や保育士の資格を取得でき、子育て関連の企業に卒業生を送り出してきた。
だが、少子化や運営にかかる経費高騰が原因で、大学を存続させることが困難になったという。一方で、短大の保育科では小学校教諭の免許取得も可能として、さらなる充実を図っていく。
菊地伸二学長は「これまでのご支援に深く感謝を申し上げますとともに、このたびの本学院の苦渋の決定に対してご理解を賜りつつ、これからの歩みに対しても、何卒ご支援とご協力をお願い申し上げます」とコメントしている。