学費ナビ
全国の学校の学費を検索できるサイト「学費ナビ」を運営するアイガーは、サイトに登録する私立大学の約20%が2025年度の初年度納入額と卒業までの金額を値上げしていると判明した。
全国の私立大学577校3301学科の値上げの実態を学費ナビのデータを用いて調査した。
それによると、入学金と授業料、諸経費を合わせた「初年度納入金額」は私立大数では全体の18.5%にあたる107大学844学科、卒業までの総額は20.1%の116大学906学科で値上げが行われていた。
値上げ額の平均は、人文社会系の学科が平均17万8000円、社会科学系が17万6000円、理学系が21万1000円、工学系が20万2000円で理系の方が値上げ幅が大きかった。学科数でみれば、「社会科学」が最多の1087で、「人文科学」778、「保健」677と続いている。
同社は値上げの要因として、「人件費や光熱費、教材費などの上昇、学生の減少による一人分の学費増加などがある」と分析。さらに、建築やICTのアップグレードなど教育環境の向上と学生サービスの拡充が背景にあると指摘している。