文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL

文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL
日商簿記1級 出題意図をホームページで公開 商業簿記など出題目的を説明

日本商工会議所

日本商工会議所は15日、168回簿記検定試験1級の出題意図を公表した。商業簿記と会計学、工業簿記、原価計算のそれぞれに関して出題の狙いを明らかにし、主なポイントを伝えている。

日商は商業簿記について、売掛金の照合による検収基準の処理は売上原価にも影響し、売上と売上原価・期末商品の連動は割賦(かっぷ)販売の対照勘定法等で気をつけるべきなどとした。

会計学では正誤問題を幅広い分野から出題したと明かした。正確な知識があるか確認する必要があるとした。選択肢は会計基準の内容を理解していないと間違いやすいところを問題にしたという。

工業簿記は2級の学習内容から出題したとし、基本知識をしっかり身に付けておく必要があると説明。問2は2級の内容であるものの、支払賃金に時間外作業手当があるケースはほとんど出題されないため、1級レベルの計算力が必要とされる問題であると評価している。

原価計算に関して、問題1は変動費、固定費とはどのようなものか本質を意識してもらうために出題したと紹介。語群は日本語として不自然にならないよう設定し、日本語としての文章の続き方のみで判断すると間違えるとしている。