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北大理事が道総研オープンフォーラムで登壇

北海道大学では、このほど地方独立行政法人北海道立総合研究機構が、かでる2・7(北海道立道民活動センター)で開催された「第8回道総研オープンフォーラム」の基調講演に、横田 篤理事・副学長(最高サステイナビリティ責任者)が登壇し、『北海道の未来を見据えた北海道大学の取り組み―SDGSを中心に―』と題して講演した。


横田理事・副学長は講演の中で、北大は世界最⼤の研究林(国⼟の約0.2%)、広⼤な農場を保有しており、フィールド資産を活⽤してSDGs課題の中核をなすフィールドサイエンスに強みを持つ⼤学として発展してきたことを紹介した。


また、キャンパスマスタープランを国立大学で初めて策定したことや、THEインパクトランキングで高い評価を得ていること、昨年度、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)に採択されたこと、さらに令和5年には「HU VISION 2030」を、6年には「北海道大学サステイナビリティ宣言」を策定したことなどを説明した。


また横田理事・副学長は、こうした北大発展の経緯を踏まえ、学⻑によるリーダーシップ(トップダウン)のもと、各自がサステイナビリティに繋がる活動をしているとの認識を促し、矜持と尊厳を持って自らの可能性に挑戦し、能力を最大限に発揮できる環境を整えることで、サステイナビリティやSDGsの概念を⼤学全体に浸透させ、組織の⼀体感の醸成と、SDGsの倫理観の浸透を実現し、これにより、⼤学が総合⼒を発揮して世界の課題解決に取り組むこと(ボトムアップ)で、社会から共感を得てその存在価値を⾼め、社会的インパクトを向上させることが本学の運営に肝要であるとの基本的な考え方を示した。


その上で、北海道地域の持続可能な未来社会の構築のために、北大は⾃治体と連携した共同研究、⼈材育成などへの展開に貢献、すなわち「第9期北海道総合開発計画」及び「北海道総合計画」の達成に貢献していきたいと述べた。

フォーラムの展示ホールでは、「HU VISION 2030」や、THEインパクトランキングで同大の評価を紹介するパネルが展示された。