文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL

文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL
東大・藤井総長「教育研究環境の改善待ったなし」 新型コロナなど世界課題に対処

東京大学の藤井輝夫総長=同大ホームページより

東京大学の藤井輝夫総長は7日、年頭所感を発表した。授業料の改定に触れ、「教育研究環境を継続的に改善することが待ったなし」と話した。東大が掲げる「新しい大学モデル」を目指して、国際卓越研究大学への申請に向けて準備を進めていくと表明している。

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックや気候変動のようなグローバルな危機に共同で対処しなければならない」と説明。「どのような人材が必要とされているのかを、すべての学問分野において真剣に議論する必要がある」と訴えた。

学びや研究を設計し直し、知を結集して世界の問題を解明し解決したり新たな価値を創造したりする考えや行動を組み立てて実施することが重要であると指摘。最後に「本年もさまざまな課題に向かいあって、大学を動かしていくことになると思うが、東京大学らしくじっくりと対話しつつより良い未来を創りあげたい」と述べている。