リクルートは13日、大学生と大学院生を対象にした「就職プロセス調査」の結果を公表した。2025年卒の学生は12月1日時点で、大学生の96.6%が内定している。内定先の業種は「情報通信業」が最多で27.6%に上った。
リクルートは大学生と大学院生3833人を対象に、オンラインでアンケートを実施。今月1~6日の期間で1158人から回答を得ている。
就職先を確定する際の決め手を尋ねると「自らの成長が期待できる」が最多で約5割を占めた。次いで「福利厚生(住宅手当等)や手当が充実している」「希望する地域で働ける」が続いている。
就職勝読に苦労したことを聞くと「エントリーシートなどの書類提出」が最も多かった。続いて「面接を受ける(対面)」「自己分析」の順。確定している就職先について不安に感じることは「ない」と答える学生が半数を超え、「漠然とした不安感」や「配属までの流れが分からない」、「雰囲気や人間関係が分からないから不安」という答えがあった。
調査を行った就職みらい研究所の栗田貴祥所長は「内定者の入社まで残り4カ月ほどあるが、企業には今後のスケジュールの共有など学生の不安をできるだけ払拭できるようなコミュニケーションを実施していただきたい」とコメントしている。