宇宙スタートアップの「スペースデータ」は5日、東京科学大学の兵頭龍樹(ひょうどう・りゅうき)博士が最高科学責任者(CSO)に就任したと発表した。兵頭CSOと月や小惑星、火星など太陽系全体のデジタル空間「太陽系デジタルツイン」の構築を開始するとしている。
太陽系デジタルツインは米航空宇宙局(NASA)や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが取得した宇宙データを用いて、太陽系をデジタルで再現する技術。宇宙探査や惑星の気象研究、小惑星から地球を守る機器などへの応用が期待されている。
兵頭CSOは実世界とデジタル空間での宇宙進出の観点から、新時代に突入しているとコメント。「アカデミアのポテンシャルを最大限に引き出し、それを社会につなげアカデミアと民間のエコシステムを構築したい」と訴えている。