科学技術振興機構
科学技術振興機構(JST)は27日、優れた研究を行う女性研究者を対象とした「輝く女性研究者賞」の受賞者を決定した。そのうちのジュンアシダ賞に京都大学の長谷川恵美准教授と化粧品大手の日本ロレアルが選ばれている。また、理事長賞に海洋研究開発機構(JAMSTEC)の永塚尚子研究員が選出された。
JSTは長谷川さんの睡眠・覚醒を制御する神経の研究を高く評価。レム睡眠が始まるメカニズム解明への世界的注目度が高いため、「今後の活躍が楽しみな若手研究者だ」とした。「世界的な研究をけん引するリーダーとしての役割も期待したい」と説明している。
日本ロレアルは女性研究者の活躍支援や科学界のジェンダー課題の啓発が大きく評価されて受賞。永塚さんは、氷河の融解の分析や後進の育成、環境変動への解明挑戦によって理事長賞を贈られている。
輝く女性研究者賞は日本の女性研究者の割合が低いことを踏まえ、持続的な社会に貢献する女性研究者と機関を表彰するために設けられた賞。ジュンアシダ賞では賞状と賞牌、100万円が渡される。理事長賞には賞状と賞牌が贈呈される。