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和歌山医大の大学院生「戦争が残す影響を考えさせられる」 遺骨・不発手りゅう弾・燃えたアルミを発見

左から)福田昭斗大学院生、宗川桃子大学院生、近藤稔和教授

和歌山県立医科大学の近藤稔和(こんどう・としかず)教授と福田昭斗、宗川桃子大学院生のグループは13日、沖縄県糸満市で4つのガマで8月に参加した遺骨収集事業について報告している。遺骨や生活用品、手りゅう弾などを発見したと報告した。5、6柱の遺骨を収集したという。集めた遺骨は同県でDNA鑑定が行われる。

沖縄では太平洋戦争で約20万人が亡くなった。現在も2500柱以上の遺骨が発見されていないとされる。和歌山県立医大の4人の学生は、戦没者の遺骨収集事業に参加。4つのガマを探索した。

その結果、ガマからは遺骨や獣骨などが発見された。中には溶けたアルミニウムもあり、火炎放射器で焼かれた可能性も考えられると推測された。福田、宗川大学院生は「不発の手りゅう弾が残っていたことから、戦争がその地に残す影響について考えさせられた」とコメント。

近藤教授は「医師として必要な知識は必要だが、それ以外にも人としての幅の広さが必要不可欠。医学の知識で社会に貢献できるという体験は学生たちが医師になったときに生かせるだろう」と意義を説明している。