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びわこ成蹊大の行方不明事件 不適切な状況判断が原因 カヤック活動は当面中止

びわこ成蹊スポーツ大学は11日、サッカー部の研修で起きた行方不明事件について詳細を明らかにした。再発防止策として「安全第一を絶対的な判断基準とすることを徹底する」としている。

それによると、サッカー部は午後5時頃から、琵琶湖で大学艇庫と白髭神社(滋賀県高島市)を往復するカヤック活動を実施。学生の体力などを検討し、日没までに往復できると判断したという。

湖上は風速3~4mの陸向きの風と波が確認されたが、中止はしなかった。その後、参加者の安否が確認できない事態となり、行方不明事件にまで発展した。

同大は事件の要因として「適切な状況判断できなかったこと」と説明。「チーム構成と研修内容の適合性について検証する必要がある」としている。

事態は9日に発生。サッカー部選手とスタッフ、コーチなど50人で活動を実施した。一時的に学生の安否が確認できなくなったが、全員の無事が確認されている。カヤック活動は当面中止にするという。