ZEN大学
ドワンゴと日本財団は10日、オンライン大学「ZEN大学」の新設を発表した。来年4月に開学予定だという。お金の問題で入学が難しかった全国の若者が格差なく入学できるという。280以上の科目が用意されており、幅広く学習することができるとしている。
ZEN大学は日本財団とドワンゴが設立するオンライン大学。知能情報社会学部を設置予定で282科目が用意されており、数理や社会、経済など多分野の学問が含まれる。オンラインで卒業資格を獲得することもできる。また、世界各地での課外プログラムも準備されている。
ドワンゴの川上量生顧問はZEN大学設立の背景には、教育格差にあると話す。大学進学率が最多の東京都は69.7%である一方で、最低の鹿児島県は36.1%と指摘。「収入の高い家庭の学生は大学に行ける一方で、そうでない家庭の子どもは難しい」と述べた。ZEN大学では全国一律で幅広いカリキュラムを安価で受けられる特徴があるとしている。
ZEN大学は、同大の採用についてアンケート調査を行ったところ、1000以上の企業から前向きな回答をもらったと紹介。調査によると、「医療・飲食・サービス業界」が最多で、「情報通信業界」、「製造・建設・インフラ業界」の順で続いていた。
学長就任予定の若山正人氏は「ITツールを使ったデジタルコミュニケーションの大切さがある」とコメント。「人との関係を大切にし、考えながら前に進める学生が社会に出ていくことを期待している」と話した。