福和伸夫名誉教授
日本記者クラブは5日、「巨大地震を考える」と題した記者会見を行った。名古屋大学の福和伸夫名誉教授が、南海トラフ地震対策と臨時情報について語っている。「僕が語らなかったら、多くの人が死ぬ」と熱く対策の必要性を語った。
福和名誉教授は今後望まれることを「みんなで頑張るしかない。行政は自分たちのできることを白状しないといけない」と指摘。借金の多い国が対応することは難しいので、「僕は自立できる体制を整えておくことである程度の知人は助けられる」とした。
先月初めて出された臨時情報「巨大地震注意」について、初の情報だったのにも関わらず国民の行動は悪くなかったと振り返った。その理由として過去の南海トラフ地震の想定域でなかった点や新型コロナウイルスによる社会制約を経験していたことなどを挙げている。
◆巨大地震注意
南海トラフ巨大地震が発生する可能性が高まっていることを示す注意報。政府や自治体からの呼びかけに応じた防災対応の実施が求められる。