国際地質科学連合のホームページ
新たな地質遺産が韓国の釜山で開催された国際地質学連合(IGC)で発表された。国際地質科学連合(IUGS)は28日、日本からは雲仙普賢岳の平成新山溶岩ドーム(長崎県)と喜界島(鹿児島県)の2カ所が選出されたと報告している。
平成新山溶岩ドームは1991~95年の火山活動で形成。普賢岳内部のマグマの状態など重要知見が解明された地点であり、火砕流による人的被害を後世に伝える努力がされている。
喜界島は約1万2000年前から現在までの気候変動の様子が化石化したサンゴから読み取ることができる。隆起により過去の時代のサンゴが露出し、地表でも容易に観察できる特徴があるという。
IUGSは「日本の 2 カ所が選ばれたことは非常に名誉なことであり、今後、国内の地球科学的研究の活性化が期待されるのみならず、皆様への啓蒙活動や観光資源としても役立つことが期待される」と評価した。