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須坂市動物園をDXで活性化 ECサイト構築やオリジナルグッズ販売で協働 名大とGMOなど4者が9月に締結式

名古屋大学と中京大学、サイト構築サービス「GMOメイクショップ」、デジタルプリントの「OpenFactory」は26日、「須坂市動物園におけるDX推進に向けた連携に関する協定」を締結した。来月19日に須坂市役所で締結式を開催する。動物園のデジタル技術を高めることで集客力とブランド力を向上させる目的があるという。

連携では名大がビジネス機会の創出、中京大がモノづくりのオープンデータ化、GMOがECサイト構築、OpenFactoryが動物園オリジナルグッズの販売などを実施する。

全国の動物園が抱える課題として来園者数の減少と運営資金の確保がある。須坂市動物園では入場者が、2007年は約24万人だったが、18年には約13万人に減少したという。このような背景から、4者はデジタル技術を活用して動物園の収益増加や地域の活性化に貢献したい考えだ。

中京大の目加田慶人(めかだよしと)工学部長は「関係する教員や学生が自身の専門性を生かして社会課題に取り組むことは、研究としても魅力的であり、教育的にも非常に価値のあることだ」とコメント。名大の北栄輔研究科長は「地域の目標達成や課題解決のために必要な情報学とは何かについて、今後も皆様との連携によって研ぎ澄ましたい」としている。