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北大とデンカ開発のエボラウイルス診断キット、コンゴで使用許可 設備のない僻地でも使用可能

北海道大学とデンカは22日、共同開発したエボラウイルス抗原迅速診断キット「クイックナビ™―Ebola」がコンゴ民主共和国から同国内での使用許可を獲得したと発表した。

キットは診断結果を約10分で判定し、保存に特別な器具を必要としないことから医療設備が整っていない遠隔地でも使用できる。エボラ出血熱患者の迅速診断と感染拡大防止につながることが期待できそうだ。

キットは2018年に同国に試作品が提供されており、エボラ出血熱の流行拡大の防止に貢献。キブ州などで流行した際にも優れた性能を示した。その成績により、医薬品医療機器総合機構(PMDA)から今年6月に承認を得ている。