学習院大学は㈱キャンパスクリエイト(本社: 東京都調布市)との間で、産学連携協定を締結した。大学の研究成果が社会及び産業界の課題を解決し、社会全体の利益と発展に貢献することを目指す学習院と、大学シーズの実用化を目指したシーズオリエンテッド型の技術移転活動をより効果的に行うことを目指すキャンパスクリエイトが、研究成果の社会実装及び知財活用のため連携することを目的とするもの。
学習院大は中長期計画『Gakushuin U.Grand Design 2039』で、「学習院大学ソーシャル・イノベーション・エコシステム推進事業」を実施している。同大の優れた研究力をもとに、学内外のさまざまなステークホルダーと連携することで生み出された革新的な手法により、社会課題の解決を推進する事業。具体的には研究シーズ集の作成・公表及び作成したシーズ集を基に企業等へのダイレクトマーケティングの実施、産官学マッチングイベントへの出展を実施する。
キャンパスクリエイトは、文科省・経産省の認定・承認 TLO(技術移転機関)として、技術移転マネージメント事業を実施。大学シーズと企業のニーズをマッチングさせるとともに、ソリューション事業として、顧客の相談事に最善の方法で迅速に対応し、解決するサービスを提供することを経営理念としている。
大学シーズの実用化を目指したシーズオリエンテッド型の技術移転活動をより効果的に行うべく、重点的な取組としてTLOI2.0(Technology Licensing Open Innovation2.0)を構想し、実現を目指している。
TLOI2.0 はオープンイノベーション2.0のあり方を技術移転モデルへ適用させる概念として弊社が構想したもので、〝真に優れた研究シーズ〟に集中して、目利きや活用プランの策定、マーケティング活動・社会実装活動に対してTLO以外も含めた多様な連携体によるコンソーシアム体の形成とそれぞれの信頼関係に基づくネットワークや強みを融合して取り組むことを主旨としている。
■研究成果の社会実装や知財活用を推進
学習院大は技術移転機関であるキャンパスクリエイトと産官学連携協定を締結することにより、研究成果の社会実装や知財活用を推進する。キャンパスクリエイトは、学習院大学の研究成果の社会実装及び知財活用を支援することで、〝真に優れた研究シーズ〟に着目し社会実装を目指すシーズオリエンテッド型の技術移転活動に積極的に取り組む。
具体的には、研究シーズ集を作成し学習院大学ホームページ及びキャンパスクリエイトオープンイノベーション推進ポータルサイトに掲載することで、企業に向けて研究成果を情報発信する。また、より積極的な産学連携推進活動としてダイレクトマーケティングを行い企業との共同研究に繋げる方針。
さらに、産学マッチングイベントに出展することで、直接企業担当者との意見交換から共同研究契約の獲得を目指す。