リクルートの研究機関「就職みらい研究所」は7日、2025年卒の大学生らを対象とした就職プロセス調査の結果を公表した。就職活動全体にかかった平均金額は8万4434円であった。会社説明会はオンライン、最終面接は対面希望者が多かった。

リクルートは6月にオンラインでアンケートを実施。大学・大学院生1288人から回答を得ている。

就職活動にかかった金額を地域別に確認すると、「北海道・東北」が11万1717円で最高。「中部」8万7916円、「近畿」8万6073円と続いている。費用の内訳をみると、「被服費」「スキルアップ費用」「交通費」の順に高くなっている。

説明会や面接の希望形態を尋ねると、説明会はオンライン希望者が約4割で、最終面接は対面がおよそ5割となっている。

栗田貴祥所長は「交通費の全国の平均金額は前年に比べ増加したが、コロナ禍前の20年卒と比べると約5割の水準だ」とし「今後も学生の負担が軽減され、少ない費用でより良いマッチングが実現できる就職活動への発展を期待する」とコメントしている。