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阪大、福島県大熊町に「大阪大学福島拠点」を新設 放射線研修や小中学生の教育に活用

昨年の福嶋環境放射線研修の様子

大阪大学は6日、福島県双葉郡大熊町に放射線研修の常設拠点「大阪大学福島拠点」を新設したと発表した。研修の頻度増加や規模の拡大につなげていく予定だ。小中学生を対象としたプログラム「めばえ適塾」でも活用される。

阪大は2016年から福島県の環境放射線の現状を自然・社会科学の面から学ぶ「福島環境放射線研修」を実施している。学年を問わずに参加でき、留学生や他大学からの参加者も受け入れている。研修では放射線測定や被災状況の視察、地元住民との意見交換をする。当初10人の参加のみであったが、現在は200人を超えるという。

今後は今月から来月には新設の拠点を中心に活動する。これまでは年2回の実施に留まっていたが、施設を利用して規模と頻度の拡大を図っていく予定だとしている。

同大の西尾章治郎総長は「当拠点では復興に向けた様々な課題の解決にかかる研究や人材育成などの活動を展開し、東日本大震災という未曽有の災害からの復興に貢献していきたい」とコメントしている。