大阪大学は22日、アステラス製薬の子会社である「Astellas Institute for Regenerative Medicine」(AIRM)と「Universal Cells」、阪大大学院医学系研究科が、脊椎(せきつい)の変性疾患「椎間板変性症」に対する革新的な医療プログラムに向けた共同研究契約を締結している。
阪大の妻木範行教授が確立した軟骨組織の作製プロトコルと、Universal Cellsの免疫拒絶反応を抑えた多能性幹細胞を作製できる「UDC技術」およびAIRMの研究開発の専門性を融合し、共同で椎間板変性症の革新的な細胞医療プログラムを目指す。
妻木教授は「私たちが研究している軟骨様組織は、椎間板を再生する可能性がある。本研究が、アステラス製薬が持つUDC技術と細胞医療プログラムの研究開発体制に組み合わさることで、研究開発が進み椎間板変性を治す再生治療を実現できるとよい」と述べている。